大和撫子、秘心。その夜は眠れない夜だった。 布団に入って、目をつむっても眠れないときがある。確かに大変そうだけど」 「それだけ、無謀な挑戦だっていう事よ。無理しない方がいいんじゃない?」 雰囲気を変えて私は前向きに物事を考える事にした。お、お兄様?」 「人には得意、不得意があって当たり前だ。他人の事を羨むよりも、今の自分に何があるのを知る方が大事だよ。【 To be continued 】 BACK TOP NEXTお兄ちゃんなんて呼んであげないっ! シャワーからお湯が流れる音。 温かなお湯を髪から浴びながら私はよく分からない感情に悩まされていた。「まぁいい。好きにしろ。それで、だ。女だと意識するのは性格がアレなのでないのだが。 幼馴染ってさ、こういう所から異性を意識しだしたりすんるんだろうな。 俺達の間にそういうものがないのはどうなのだろう。「寒い」 そして、雨の中を歩いて身体が冷えてる事に気付く。 春とはいえ、まだ気温もそんなに温かくない。 「ココアでも飲もうっと」 私はココアを飲むためにリビングに向かう事にした。誰か医者を!」 強い想いは時を超えるものだと、信じて――。 いつの日か、影綱様とめぐりあえる ...